突然、憲法のお話。
日本国憲法って、どのようにして作られたか知っていますか?
戦後まもない日本で、憲法学者の鈴木安蔵(1904〜1984)を中心とした
民間の「憲法研究会」から発表された案が
「大変「民主主義的」である」とGHQ(連合国軍最高指令官総司令部)に
高く評価され、後に日本国憲法をつくる基盤になったのだそうです。
日本が戦争に負けて、あの時どのように、どんな思いでこの憲法が作られたのか?
その様子が描かれた『日本の青空』という映画を見てきました。
主人公、鈴木安蔵という人は、各国の憲法や自由民権憲法の学者で、
太平洋戦争が終戦を迎えるまで、いわば「非国民」のような立場で、政府に
捕まえられて何年も牢屋に入ることになったり・・・
しかし『民間の人々が自由に幸せに暮らせる憲法が必要だ!』という
信念を貫き通した人なのです。
妻の俊子や娘たちにも大変な苦労をかけていたが、俊子はそんな夫をだれより素晴ら
しい人、と誇りに思っていた。
「自分が生んだ大切な息子を兵隊にとられて、平気な母親はいない。戦争を
絶対にしない、平和憲法を作ってほしい」と安蔵に語りかけます。
やがて、敗戦の日本で新しい憲法が作られる時、安蔵の信念が実を結ぶのです。
武力、戦争放棄が謳われた日本国憲法が今、書き換えられようとしています。
ふだん、あまり考えたことのないことですが、映画を見て考えてみる良いきっかけに
なりました。
皆さんはどう思われますか?